「なめし」とは?

革鞣し

「皮」から「革」へ変化させる「なめし」とは?

動物の皮をそのまま置いておくと、湿度の高いところでは腐敗したり、
乾燥したところでは水分が抜けて硬くなり割れてしまいます。
このような“劣化”を抑え、生のままの皮を性質の安定した素材である革に 変える工程が「なめし」なのです。

皮を“なめす”ことで革になるということですね。
ちなみに漢字にすると「鞣」となり、“革を柔らかくする”と書きます。
革を柔らかくして様々な使い方ができるようにするということなのです。

人類は有史以前から動物の皮を利用していましたが、
その皮が腐敗したり硬くなるのを防ぐために、
古代には動物の脂や植物の汁をつけたり、煙で燻すなど、
生活の知恵としてなめし的な作業を行ってきました。

その中でも、その後近代まで発展し、受け継がれてきた手法が
草木の渋(タンニン)を使った 「タンニンなめし」です。

一方、近代に入って革製品も急速に工業製品化してきた中で生み出されたのが、
無機質のクロムを使う「クロムなめし」です。
美しい銀面に耐熱性、染色性、柔軟性などで大きな効果が得られ、
なめし時間が短いため、現在では工業的なめし法の代表格として広く利用されています。

 「なめし」の種類についてはこちらをご覧ください。 >>> なめしの種類  

 

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